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2007年8月20日 (月)

幸せでいてほしい

伊藤仁斎だったかな? (うろ覚え。違ってたらごめんね)
高校ンとき、倫理社会の教科書(か、資料本)で知ったエピソード。
売り出し中の儒学者である仁斎のとこには、しばしば右翼系(昔からいたんだね)の浪士がおし借りにやって来た。しかし仁斎先生、力づくの脅しに屈することなく、言い放ったね。
(押し借りの浪士に)「私には、あなたよりもまず、救わなければならない友人・知人が大勢いる。それらの人々を皆救ったあとでなら、あなたにも施しをいたしましょう。しかし、いま現在、私が見ず知らずのあなたに施しをする謂われはないのだ」と。正直、痺れた。道理だし、ヤクザまがいの脅しにも屈しない。本ばっかり読んでる軟弱な学者じゃないぞ!!

以来、私の信念は、自分で自分を幸せにすること、だ。
この世で一番大切なのは自分自身。だから、自分のためだけに生きようね。
いわば、究極の自分勝手なわけだが、自分が幸せになるためには、具体的にはどうすればいい? 自分1人が笑っていて、自分以外、自分の周囲の人がみんな悲しんでたり怒ってたりする状態が、本当に、自分にとって幸せなのか? なわけ、ないよね。自分が幸せであるためには、少なくとも、家族、そして親しい友人たちは幸せで、一緒に笑っていてくれなくては。で、世界中のみんながそんなふうに思って、家族と身近な友人の幸せを願って生きるようになれたなら、相乗効果で、いつか世界中が幸せになれる、というのが、先ず身近な人から助けてあげようよ、という考えの仁斎先生から学んだ、私の持論。
もうかれこれ20年来唱えているけど、なかなか受け入れてもらえないね。なんでかな? まわりのみんなが不幸で、自分1人幸せで笑っていられたらいい、って本気で思ってるのかな? 私は、自分の一番親しい友人がとても不幸せで毎日泣いてばかりいたとしたら、私自身もすごく不幸だ。

だから(ここから先は私信)、あなたにも、常に、幸せであってほしい。
縁あって出会った大切なお友だちだから。だから、いつも笑顔でいてほしいから。
生きる上での苦しみや悲しみは、いつでも、誰にでもある。口に出しても仕方ないからいちいち
言わないだけで、私だって、決して、十全の幸せを満喫しているわけではない。騙し騙し、日々
自分を宥めすかして偽って、辛うじて、心の均衡を保っているのだ。
だけど、そんなことを、自分が完璧に幸せな状態ではないってことを、わざわざ言葉にしてなんになるの?
言葉にすればするほど、自分自身が惨めになるんじゃないの?

私は、たまたまフラメンコと出会って、これから先の自分の人生が、多分いまより悪くなることはないだろう、と思えるくらいに、フラメンコを好きになった。私がフラメンコを好きになったことで、私の周囲の親しいひとたちも好きになり、そして幸せになってくれた、と信じている。それだけの魅力が、フラメンコにはある。習いはじめのころ、先生に言われた。「フラメンコは人生よ」、と。さもありなん。いまならわかる。フラメンコは人生で、尚かつ宇宙そのものだ。3年習って、やっとそれが理解できた。だから、折角縁あってこの世界に足を踏み入れたあなたも、心を開いて、すべてを赦して、そして、もっと寛くて深い世界に飛び立ってほしいと思うのです。心から。

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