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2008年1月15日 (火)

人生が二度あれば

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ギザ、カワユス〜♪  レッスン後に寄ったお馴染みのカフェにて出会ったチワワの子犬ちゃん。よろず、小さきものはギザ、カワユス。いまはもう、終日殆ど動かない老犬だって、小生意気な馬鹿娘だって、ちっちゃいころは可愛かった。まあ、どんなにお馬鹿でも、娘はいまだって充分可愛いんだけどね。

深夜のテレビを見ていたら、ミシュラン三つ星に選ばれた「すきやばし次郎」の小野次郎さんが出ている。ついつい見入ってしまったら、なんだか自分のいままで歩んで来た人生がつまらなく思えた。子供のころ、食事の時間は苦痛以外の何ものでもなく、食べ物なんて、生きてくための滋養を摂取する以外、それ以上の意味なんてないと思ってた。食べることに、本を読んだり映画を観たりするのと同じか或いはそれ以上の歓びを感じるようになったのは、酒の味を覚えた二十数年前からのことだ。思えば無駄な人生を過ごしてしまったな。もっと早く、「食」の素晴らしさに目覚めていれば・・・・。

酒は誰でも酔わすが、どんなに優れた詩でも、文字の読めない人を酔わすことはできない、と嘆いた中原中也は、だが、だからといって、酒が詩の上だなんて考える奴あ  「生活第一藝術第二」なんて言ってろい、ときっぱり言い切っている。文士よ、せち辛い世の中をみるが好いが、その中に這入っちゃ不可ない、とも。

でも、私には言えないな。
誰でも容易に感動させられる美味しいお料理よりも、ただ虚しいだけの「言葉」のほうが上だなんてことは。そして、本当に人を感動させられるだけの美味しいお料理は、言葉なんて容易く凌駕する。それがわかったいま、食べるという行為に、書を読むこと以上の魅力を見出せなかった己の幼少期を只管呪うのみ。もしも、ただただ生きてくために必要な滋養を得るだけの「食事」が、言葉よりも強く激しく人の心を揺さぶるものだと知っていたなら、小野次郎さんみたいに、一途に美味しいものを作ることに没頭するというような人生の選択もあったんだろうに。それが、成就するかどうかは別としてね。

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