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2008年4月17日 (木)

観てきた!!

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「モンゴル」、予想以上に、よかったぁ。
「蒼き狼」が、いかにも日本的な心情によって描かれていたのに対して、これは実に草原的、大陸的な感覚の映画。掠奪されているあいだに身籠った妻・ボルテの子を、「蒼き狼」のテムジンはどうしても我が子と思えず、「ジュチ(客人)」と名付け、それ故終生苦悩し続けるのだが、この映画の浅野忠信テムジンは全く意に介さず、「オレの息子」と言い放つ。更には、明らかに胤違いの娘に対してさえも。この懐の深さ、心の広さは、まさしくモンゴルの大地そのものと言えるだろう。そういう男だからこそ、女はとことん惚れ抜くし、どこまでもついて行きたいと思うのだ。要するに、男が惚れる男には、女も惚れるというわけ。
とまれ、オルティンドーやホーミーなど、モンゴル固有の民族音楽がふんだんに使われていて、それだけでも、彼の地の匂いが感じられて、たまらないのだった。

かつて匈奴と呼ばれた蛮族の習慣では、父親が死ねば、その後を継いだ子は、生母以外の亡父の女たちをすべて我がものとする。儒教全盛期の中国社会では野蛮な風習として忌み嫌われたが、そんな蛮族の掟の中にも、「女子供は殺さない」という一項が厳然としてある。人としてどちらが自然か、いまさら考察するまでもないことだ。

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