2007年11月15日 (木)

覇王別姫

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『覇王別姫』が舞台化され、主演(程蝶衣役)はなんと、少年隊の東山紀之だそうな。
彼の端正な容貌は嫌いじゃないし、役者としての資質も相当なものだと思うので、かつてレスリーの演じた役をどう演じてくれるか、これは楽しみだ。しかも、演出は蜷川幸雄。相手役は遠憲だ。絶対に見ない手はない。が、果たしてチケットとれるだろうか。いまから心配だ。苦労して先行予約しても、カス席だったりしたらいやだし・・・・。コクーンと梅田芸術劇場なら、もしかしたら、「あの」ツテが使えるか? それとなく、いまから探りを入れておくか。

今季はじめて、「肉まん」をふかして食べる。鍋料理に次いで、冬の到来をしみじみと感じさせてくれる食べ物だ。そして、ヤマザキの中華まんは相変わらず美味しい(まさか、偽装肉使ってないよね?)。子供のころは肉まんの中身がなんなのかわからず、見た目は不気味だし、どうしても食べられず、あんまんばかり食べていた。いまは「ピザまん」とか「カレーまん」とか「フカヒレまん」とかいろいろあるが、「あんまん」だけは、食べられない。「あんまん」の中身はたぶん他のどのお菓子に使われている「あん」よりも甘いと思う。

冬の到来を感じたので、夕食も、今季初の鍋物にしてみた。記念すべき今季第一回鍋は、家族ども(とりわけ娘)に豊富な野菜を与える目的で、「ほうとう」風すいとん鍋。すいとんは、もとより戦中派の老母のリクエスト。冷蔵庫に貯蔵されてる常備野菜と98円セールでゲットした新鮮野菜を一斉消費だ。にんじん・大根・牛蒡・白菜・里芋・カボチャ・ネギにしめじ・・・・そして少量の豚肉と鶏肉団子。野菜の旨味と鶏団子の組み合わせ、これは最強だ。超絶美味だった。これまで、娘を野菜嫌いにさせないために、注意深く調理したものを与えてきたが、白菜を、はっきり原形をとどめた形で与えたのはたぶん今日がはじめて。意外や、娘は白菜好きだった。これは末頼もしい。それに、季節柄、これから白菜はどんどん美味しくなるしね。

2007年8月30日 (木)

寺山修司 ~過激なる疾走~

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またまた「月触歌劇団」。http://page.freett.com/gessyoku/
2月に、「花と蛇」を観て以来、半年ぶり、2度目の観劇。しかも、演目は寺山修司伝。これは観ないわけにはいかないでしょう、ってことで、友人に誘われ二つ返事で馳せ参じる。相変わらず、マイナスオーラ全開の禍々しさだが、なにやら不気味な凄みがあって、目が離せない。それに、寺山修司の作品のファンではあっても、作者自身のことは結構知らないことも多かったので、興味深く観られた。殊に、三島由紀夫(劇中では真島だったが)との関係性など、当時の文壇事情がさり気なく盛り込まれていて、なるほどと思った。

前作と同じく、舞台中盤で、帯の綱引きがあったのはさすがに笑えたが。(これって、この劇団の芝居ではお約束だったりするの?)

終演後、三丁目の洒落たワインバーで乾杯するも、お互い、芝居の毒気がしばらく体から抜けず。2軒目、肉の美味しい居酒屋http://nomiyanooyaji.cool.ne.jp/index.htmlで焼酎をあけるうちに漸く本調子に。話もはずんだ。この店、冬はもつ鍋が激ウマなんだが、この日はじめて食べた「鯛出汁湯豆腐」も絶品。シメの雑炊も食べ過ぎるほど食べちゃった。ふぅ〜。

2007年6月17日 (日)

ラプソディー・イン・ブルー

シンフォニック・バレエって、なんだ?
ご招待いただいたとき、正直言って、これはかなり苦手なジャンルだなぁ、と思った。
オーケストラの演奏するクラシックをバックに、一流のダンサーたちが踊る。
どちらのコンサートでも、かつて寝た経験有。しかし、折角ご招待いただいたら、どんなジャンルのライブであれ、一度は経験してみるのが私のモットー。新奇のものに対する好奇心失ったら、この稼業、終わりだしね。

驚いた。
東京フィルの重々しい演奏をバックに、全身筋肉みたいな男性ダンサーたちが、踊る、踊る。
しかも、そのダンスも、正統派のクラシックバレエから、モダン、ストリート系と、実に多彩。北辰一刀流と天然理心流、程度の違いじゃないぞ。たぶん、卓球とテニス、うな丼とフライドチキンくらいにかけ離れた存在である他流儀たちが、同じ一つの舞台で、どう見ても好き勝手やってるようにしか思えないのに、不思議と融合してしまうこの奇妙な一体感? しかし、緊迫した交響楽の調べを決して邪魔することなく、寧ろその演奏をもひき立てているかのような、この躍動感は一体なんだ。

プログラムの前半、クラシック音楽については、絶対寝ると思った。(だって、クラシックって、熟睡するためのBGMでしょ?) まあ、ドビュッシー、メンデルスゾーンくらいまでは、聞いたこともあるし、頑張れるかもしれないが。・・・・聞いたことのない交響楽は、確かに辛かった。(開演前に飲んだワインのせいもあって)しばしば舟漕いでいた。やはり、踊りのない、音楽のみのシーンではしばしば・・・・zzz(ごめんね)

が、メインタイトルである「ラプソディー・イン・ブルー」は、さすがに圧巻。
待ってました、とばかり登場したピアニスト・松永貴志の即興演奏は、ジャズファンにとっては垂涎もの。その、二度と再現できない演奏に、メインのダンサーたちがからんでくる。交響楽の指揮者も負けてない。各人が、己の持てる能力を最大限に発揮しているのに、そのどれもが、決して鼻につくということがない。みんなそれなりにスタンドプレーに走っているのに、嫌味がない。それどころか、そのスタンドプレーが、互いのプレイを、よりよくするのに役立っている。これは、ダンスもクラシックもともに初心者な観客をも、充分に魅了できるエンターティメントだ。個人的には、ガーシュウィンは、絶対ジャズの人だと、私は信じているのだが、この曲に限っては、クラシックに分類されてもいいような気がする。

ちなみに、東京公演は今日で終わっちゃいましたので、あとは名古屋と大阪、それぞれ一日ずつの講演となります。興味のある方は、こちらをご覧下さい。
http://www.umegei.com/m2007/kimu.html

個人的には、服部良一さんのお孫さん、有吉くんも、ムーヴィー・アウトに出ていたというラスタちゃんもいいんだけど、クラシックの貴公子といった感じの大貫くんに、そのジャンプの見事さもあって、終始視線が釘付けでした。

2007年2月 4日 (日)

舞台 『花と蛇』

友人に誘われ、下北沢・本多劇場で観劇。
久しぶりの下北沢。久しぶりの観劇だ。しかも、なんとなんと、演目は、あの団鬼六先生の「花と蛇」だと!! 月蝕歌劇団という劇団ははじめて知ったが、この小説を芝居として上演しようというのだから、並の劇団ではあるまい。鬼六先生はときどき読み返すが、代表作ともいえるこの小説だけは何故か未読。確か、お金持ちの奥様が拉致監禁されて陵辱され、縛られたり、辱められたり、あんなことこんなこと・・・・というようなストーリーだったと思う。マジで、これ芝居でやるの? しかも、プロの緊縛師(そういう職業があるということは、かつてポルノ映画やAVの仕事していた友人から聞いて知っていた)も出演するという事前情報あり。期待。期待。

物語は、「花と蛇」の基本ストーリーに、「無残花物語」(こちらは既読。仇討ちの姉妹が敵の奸計によって虜となり、陵辱された挙げ句、女郎に仕立て上げられるという時代もの)という別の物語を絡めるという手法。時代劇と現代劇が交錯するため、シーンがコロコロ変わり、とりあえずは、あきない。しかし、これが、所謂アングラ芝居、というやつか? 生まれてはじめて観た。主演女優さんはじめ、数人の女優さんはマジでおっぱいだしてるし、縛られてるし。おパンツの中も、前のほうの席なら透けて見えそうだし。ラスト、主演女優が大股開きで吊り上げられたところはまさに圧巻。緊縛師(一見舘ひろしの偽物みたいだが)、縛る縛る。これがプロの技なのね。(女優さん、赤ふん締めてるとはいえ、まわりははっきり見えてしまうので、ヘアの処理もきちんとしていた模様) あくまで作家的興味だが、通常よりやや緩くする、という条件で、一度縛っていただきたいような気がしてきた。
ちなみに、この月蝕歌劇団には、「暗黒タカラヅカ」という異名もあるそうで、よくぞここまで禍々しい歌を、と思うような不気味な歌が、劇中いっぱい歌われていた。音楽は、寺山修司ファンにはたまらない、あの、J・A・シーザーさん。空腹だったはずなのに、観終わったらお腹いっぱい。今年の観劇口あけにはまことに相応しい作品でした。誘ってくれた友よ、ありがとう。

2006年11月13日 (月)

本当に大切なものは、目には見えない

その言葉を耳にした途端、まるで、瓶の底に大切にとっておいた、あの光り輝くコンペイ糖の甘さにも似た懐かしさが胸にこみ上げた。随分遠くまで来たつもりでいても、サイコロ一つふればいつでもふりだしに戻ってしまう。そんな有無を言わさぬ力を、子供のころに親しんだ物語というものは具えている。
「星の王子さま」をはじめて読んだのは、おそらく、まだランドセルを背負っていたころだろうと思う。(何故なら、生意気なませガキだった私は、中学入学以降は、絵のついた本を一切読まなくなるのだ)
当然のこと、物語の形骸をそのまま理解するだけで、象徴的な登場人物、わかり易く説かれる言葉の裏側にこめられた深い寓意など、知り得ようはずもない。 その後、作者のサン=テグジュペリという人物について多少知る機会を持ち、そしてそのまま、物語に対する興味は失われていった。歴史小説に描かれる凛冽なリアリティを愛していた当時の私が、美しく描かれた物語の中の寓意に興味を持てなかったのは当然だろう。

舞台がはじまってしばらくは、なんともいえないくすぐったさに包まれた。
しかし、歌には不思議な効果があって、口に出すのが多少恥ずかしい言葉でも、歌としてなら心地よく聞くことができる。文字で読んだときには哲学的すぎた言葉も、音楽とともに耳に入り込んでくればすんなり受け入れることができる。文字で読んだときには誤解していた言葉も、歌で聞けば何十年も馴染んだもののように思えてきたりする。幼いころに一度読んだきりで、とっくに忘れてしまったはずの物語のあの場面この場面が、まるでつい昨日読んだばかりのようにすら錯覚させられてしまった。私は、エンターテイメントとは、どんな形のものであれ、観客(読者)を、決して悲しがらせたり絶望させたりするものではないと信じている。そこに、希望や歓びをどれほど見出せるのかは、各々個人差があるとしても。

折角の機会だったのに、娘に観せてやれなかったのが残念。
しかし、原作を知っていて観るのと、まるきりなんの予備知識もなしに観るのと、どちらがより楽しめるか?
もうすっかり忘れているかと思ったが、案外覚えていたので自分でも驚いた。子供の頃のことって、本当によく覚えているものらしい。

音楽座ミュージカル「リトルプリンス」
http://www.ongakuza-musical.com/sakuhin/sakuhin_lp_nittei.php

※東京公演は19日まで!!

2006年10月19日 (木)

ミュージカル『ペテン師と詐欺師』

舞台の市村正親をまだ一度も観たことがなかったので。
なかなかチケットがとれなかったり、スケジュールが合わなかったりして機会がなかったのだが、たまたま生協の割引チケットがとれたので。コミカルなタッチのエンターテイメントみたいだから、老母にもわかり易かろうと連れてったのだが。(一方の主人公・鹿賀丈史は、一度バイト先のお蕎麦屋に来たこともあり、親近感もってるみたいだし)

が、娘の帰宅時間にまにあわなくなるので、一幕しか観られず。肩の凝らないエンタメのはずが、はじまって10分で、老母は舟漕ぎだすし。(ちょっとくらいの居眠りならまだしも、シンとなったところで鼾グーグー、完全に隣の男性の肩に凭れかかってるんだもの、傍迷惑なことこの上なし)・・・しかし、バイト先の店長のこと、どんな映画も芝居もはじまって5分で寝る、と笑ってられないだろ。しかも、前から9列目、センター寄りの、かなりいい席だったのに!!

ま、ストーリー自体は用意に想像のつく話だし、歌って踊る生市村を観る、という目的は果たせたので、よしとしましょう。

ところで、銀河劇場って何処だろ、新しくできたのかな、と思ってたら、なんと、元の「アートスフィア」だったのね。行ってみるまで気がつかなかった。その昔、私が原作を書いたダンスパフォーマンスが、「アートスフィア」で上演されたのでした。虞美人をテーマにした私の原作が、そのダンスのどのあたりに生かされていたのかは、いまもって不明。でも、ヒロ・舘形くんは麗しかったわぁ。01

近著

  • 三国志外伝貂蝉記ー翡翠の翼・上
    まだ書店で手に入りそうな著作です。

リンク

フラメンコ

  • さくら祭り2009
    これまでに経験したステージ・イベントの記録です。
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